幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「す、素直な飛駒ってなんか、違う!」
褒められたのに、もやもやは全然すっきりしない。
「飛駒はもっと、怖くて、睨んでばっかで、年下の癖に私の事いっつも無視して、嫌な奴のはず! なのに、急に180度態度変えないでよ」
うろたえて、右に左に彷徨う私を見て、オニギリを食べながら飛駒は真面目な顔になって言う。
「ガキだったんだ。お前の兄貴みたいにスマートに守ってやることもできないのに、気持ちだけは積もるばかりで、すげえ自分が情けなくて……美結の隣に居る自信が持てなかった」
お弁当をテーブルに置くと、何故か立ち上がる。
身構えた私が見上げると、飛駒は私では届きそうにないほどの遠い存在に見えた。
見えただけ。本当は今もすぐに手が触れられる。
分かっていたのに、混乱に生じて何故かはっきりと見上げてしまった。
「俺、今は美結を守れるぐらい大人になったと思う。から、悪戯とか無視とかして美結の気を引こうとは思ってないよ」