幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
抱き抱えて鼻を擦りあってじゃれあう。
そのまま園長先生と成宮先生に頭を下げて帰ると、葵くんは私の肩に頭を乗せて体重をかけてくれた。
「葵くん、今日偉かったんだね」
「……えらくないよ、けんかしたもん」
「でも大切なママを守るためでしょ? それに葵くんは手を出してないって皆分かってるよ」
ポンポンと頭を撫でると、肩が冷たくなっていくのが分かる。
「頑張ったね」
もう一度そう言うと、葵くんは声を上げて泣きだした。
葵くんは何も悪くない。瞳さんが大変な時に周りがもっとサポートして、ケアしていかないといけなかった。
自分の中で飛駒に対して浮かれていた感情があったのは確かで、私は葵くんのケアと飛駒の事を同時に解決できる器量が全くないと自覚するしかなかった。
だったら『今』、何が一番大事で、一番守らないといけないのは何なのか。
そんなの、改めて言わなくても分かっている。
だから私も、ごめんねの気持ちを込めて葵くんを抱き締めた。
ずっとずっと。