幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!

「もちろん、いいよ。今ちょっと陣痛きちゃった子がいるから保育器準備してるとこ。おいで」

マスクと帽子をかぶり、手には手術用の手袋。
さっき受診していたビーグル犬が手術台の上に寝転び、息を整えている。

「こっちにいるのが子猫たちだよ。で、今から手術するから準備が整ったら二階で待ってて。二階でお散歩してる動物さん達いるから」
「いく! わ、ああああ、かわいい。こねこ、したペロペロだしてるね」

目の前の子猫たちを見て、さっきまで大粒の涙を流していた葵くんの目がキラキラ輝いている。

「いち、にい、さん! さんひき!」
「そ、せーかい」

「さんひきも、おなかいたの? がんばったんだね」

葵くんがきょろきょろ親猫を探す。親猫は葵くんが見えない一番上のゲージの中で眠っていた。

抱っこしてみせていると、藤森さんが帰ってきた。

< 108 / 172 >

この作品をシェア

pagetop