幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「ぱぱ、きょうはいっしょにねむってくれる?」
「おお、いいぞ。一緒に寝ような」
「じゃあ、俺たちは一緒に、――いてっ」
飛駒が言い終わらない内に、思い切り足を踏んでやった。
兄の前で何を言うか。
飛駒は仕事に行くって言っていたくせに。
「お兄ちゃん、明日も仕事だよね。遅くなるならいつも通り私と飛駒で葵くんを幼稚園に送って瞳さんの病院へ送るよ」
お兄ちゃんはお茶を飲みつつ、葵くんの頭を撫でると頷く。
「そうしてくれたら助かる。明日は色んな部署や引き継ぎ先やらに挨拶したり書類作成に追われそうで、いつ帰れるか分からない」
「えー、いやだ」
泣き出しそうな声でお兄ちゃん の膝に座りつつ首を振る。
「大丈夫だ。この仕事が片付いたら日本に戻って一緒に暮らせるから。ほんの数日の辛抱だ」
諭すような優しい声で語りかけたが、葵くんは唇をぎゅっと尖らせてお兄ちゃんを睨んでいる。
「だったらきょうは、みゆおねえちゃんとねる!」
「葵くん」
「葵、パパ泣くぞ、隣の部屋で葵の名前呼びながら、わんわん泣くぞ」