幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「ぱぱとにいに、おぎょうぎわるいよねえ」
「本当。美味しいカレーが台無しよね。二人で食べようね」
もう少し険悪になるかと思っていたけれど、それは私の考え過ぎだった。
お互い大人になっていて、表面上は葵くんに心配をかけるほどでもなくなっていた。
お喋りや火花が散っていると、飛駒のスマホに呼び出しがかかる。
飛駒はそのままモニターのある葵くんの部屋に入ると何か短く指示を出し、話しだす。
「俺、ちょっと出るわ。片付け頼んでも良い? 流石に義兄に頼めないし」
「それぐらい俺様がやっといてやる。聞こえるように言うな」
兄が食器を下げながら、飛駒に刺々しく言う。
「どうしたの?」
「うーん。子猫出産した猫の方ね。高齢だったから産後の肥立ちが悪くって。モニター見たら体温下がってるしあと」
「ストップ」
咄嗟に飛駒の手を掴むと、玄関まで引きずってしまった。
が、重たい。ズルズル引きずるのに全然動かない。
「おーい、美結からいってらっしゃいのキスとか初めてじゃないか。お兄さんがいるのに」
「し、しないってば! てかキスしたことないのに誤解させないで!」