幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
口を手で押さえるために精一杯背伸びしたら、飛駒はすごく嬉しそうだった。
お花が飛んでるような甘い空間に、私は小さな声でぶち壊す。
「今、その話は葵くんの前でしていいと思ってるの?」
難しい言葉は理解できないけれど、言葉や表情からニュアンス的に理解してしまう子どもはいる。葵くん見たいに空気を読める子は多いんだから。
「悪い。迂闊だった」
「本当、気を付けてね」
葵くんはお兄ちゃんが食器を洗いだしたのを、私の踏み台を使って手伝いだしたのか楽しそうな声が聞こえてくる。
お兄ちゃんが居る間は、変な心配する必要はないと思うけど油断はできない。
「俺さ、そういう美結の周りを見てるとこ、尊敬してる。もし何か俺が見逃しているとこがあったら教えてな」
くしゃっと髪を撫でられて、思わず頬が熱くなる。
不意打ちで、そんな事を言うのは反則だと思う。
飛駒だっていっぱい頼りになってるし、年下だって感じさせないほどしっかりしてるのに。
「あー……、この位置ほんとやばい。ずっと撫で撫で触っていたい」
「さっさと仕事行きなさい」
子どものように撫でまわされて、噛みついてやろうかと思うほど睨む。
が、効果はない様で嬉しそうだった。
「おい、美結、そんな奴さっさと玄関から靴を放り投げてやれ。こっちで食器を拭くのを葵と手伝ってくれ」
「はーい。じゃあ、気を付けてね」