幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「葵、歯磨きしてなさい。パパもすぐ行くから」
葵くんは頷いて、ウキウキしながら飛び出した。内心は、パパと一緒に寝れることが嬉しくて仕方無いと言った様子だった。
反抗的だったり甘えん坊だったりするのは、お兄ちゃんと離れていてさびしかった反動何だと思う。
「昔はさ、あっつーい眼差しで俺の美結を睨んでくる飛駒が目障りで鼻もちならない奴だと警戒してたんだが」
「今もね」
「それは俺の美結が取られそうだから苛々してたんだよなあ。可愛い俺の妹が取られそうで」
同じことを二回も言うなって思ってたのに、葵くんがぺたぺたと裸足で駆け寄ってくる姿を見て顔が破綻していたのでそれ以上は言えなかった。
お兄ちゃんは大切な人と、大切な人との子どもが出来て私への超シスコンだった異常さが軽減されている。
「俺は、完全に認めたわけじゃないし、結婚前に結婚ごっこをした飛駒を許せないが……お前がそんな顔するならそれ以上はもう言えない」
「え、ド、どんな顔してた?」
ペタペタ顔を触って慌てると、お兄ちゃんは葵くんの歯磨きの仕上げをしつつ笑った。
「アイスを電子レンジにいれて1分加熱した様な顔だ」
「全然わからない!」
「……アイスとけたら、もったいないよ?」
葵くんも私も兄の変な例えを最後まで理解はできなかった。
けれど、色々と話したいことはいっぱいあったのに葵くんは私とお兄ちゃんの真ん中で速攻眠ってしまったのだった。