幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
そう言いつつも、すぐに私の変化に気付いてくれて、素直じゃない私を強引に抱き締めてくれて気持ちが軽くなったのは本当だった。

お兄ちゃん達の事や葵くんのこと、葵くんの変化にもっと気付いてあげられなかった自分の不甲斐なさを愚痴ってしまったけれど飛駒は黙って聞いてくれた。

「馬鹿だな。美結が頑張ってないわけねえだろ。誰よりも葵のこと、分かろうって頑張ってる」
「全然、全然分かってないよ」
「美結、あのさ、お前、身長低いだろ?」
 さらりと人のコンプレックスを指摘した癖にその顔は真っ直ぐだった。
「なのに、葵とか保育園の子ども達と話す時は、必ず座って子どもの視線まで合わせて話してるじゃん。アレ見て、ああ、俺、美結を好きになって良かったなって思う。思わなかった日はないけど、ぶわって体中に好きになって良かった甘く広がるよ」

頭を撫でていた手が、溜まった涙を払って、温もりで包み込んでくれた。
私が好きだと、その声が、その手が、その目が言ってくれてる。

< 145 / 172 >

この作品をシェア

pagetop