幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「監視カメラの確認急いで」
飛駒の発言に、受付の女性がバタバタと走って行く。
対応した看護士さんも真っ青になっている。
「いや、大丈夫。三匹の子猫を抱いて遠くにはいけない。24時間モニターで管理しているし、首輪に発信器がついてる。ただ――保育器の鍵が解除されているし葵は相当計画して犯行に及んでるぞ」
モニターを確認し、葵くんが後ろを気にしながら保育器の横に付いている四ケタの番号を入力し、近くに置いてあった小さなベビーカーに子猫を乗せているのが見えた。
そのまま受付の視覚を狙って、出て行こうとしている。
「あー、子猫の散歩に使った大型ベビーカーを上に片付けるのを、リハビリの後にしたのもいけなかったな」
「のんびり言ってるんじゃねえ。早く場所を特定しろ」
焦った兄が飛駒の胸ぐらを掴むと、カチカチとマウスを動かし発信器のJPSの解析を映す。
「葵くんは多分家に連れて帰るか、知ってる場所に子猫を隠すと思います。なので、いつもの帰宅コースを」
「わ、お兄ちゃんっ」
兄は飛駒を投げ捨てるように離すと駈け出していく。
真っ青な看護士さんと受付の人たちは呆然としている。
「すみません。もし何かあれば携帯か、藤森先生を呼びもどして。俺と美結も探しに行くんで」
「本当に、すみませんっ」
「いや、管理を怠った俺の全責任だ」