幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
お兄ちゃんは、葵くんの動作に躊躇せず、腰まで伸びた雑草を掻き分けて葵くんの真下まで歩いていくと手を伸ばす。
私も急いで後を追ったが、雑草は足に絡まったり意外と重たくて掻きわける。
「葵。今のお前がしていることは駄目だ。俺やママに迷惑はかけていい。我慢するぐらいならどんな我儘でも口に出しても良い。だが、人に迷惑かけるのだけは駄目だ」
葵くんに優しく語りかけるように兄は言う。
私はきっと葵くんの今置かれている状況を思って、怒ることはできないけど上手く伝えられなかったかもしれない。
「お前の幼稚園へのお見送りや、料理を作ったり、元気を出して欲しくて特別に動物の病院の中を見せてくれた飛駒に迷惑と心配をかけている。母親猫だってきっと子どもが居なくなって不安だ。お前のしたことは、他人への配慮が欠けていて稚拙だ」
と、言った後に兄が難しい言葉を使ってしまったと気付いたのか、鼻の頭を掻いて少し言葉を濁らせた。
「一緒に謝ってやるから、降りて来い」