幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「……でも、このこねこたち、ママとはなればなれになる」
「子猫たちは大事に育ててくれるところに行った方がいいんだ。葵!」
「ぼくは、ままのそばからはなれたくない!」
ぐっとベビーカーを持ち上げて更に上へ登って行く。
自分の今の状況と子猫を重ねて、不安で不安で慌てているんだ。
「葵くん、葵くんはママと離れなくて良いんだよ。ママと妹とパパと一緒に住んでいいんだよ」
私が説得している間に、お兄ちゃんは雑草に紛れてアスレチックの方へ向かっていく。
園長先生の言葉にパニックを起こしてるのもあるかもしれない。
けれど、葵くんのやっていることは正解ではない。
「葵くん、飛駒もパパも子猫も困ってるでしょ。早く戻ろう」
「ぼく、おせわする。ママといもうととぱぱといいこにする。だからこねこをはなさないでっ」
興奮して勢いよく立つと、ぐらぐらと揺れた。
遠くからでは良く見えないのだけど、どうやら足を滑らせたようだった。
ごろんと螺旋階段を落ちた葵くんは、子猫たちは入っているベビーカーを離した。
「葵っ」
「葵くん!」