幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「お母さん猫は」
「無事だよ。でもまだ油断はできない。ゆっくり栄養を与えていかなきゃいけない大事な時期だからさ。――葵」
私の安否を確認してから、葵くんの方を向いた。
「勝手にお前の判断で子猫を連れさって、子猫に何かあったらどうするつもりだったんだ」
静かな声なのに、低くて思わず身構えてしまうほど冷たく響いた。
「どの動物も大切な家族なんだ。俺は一匹でも助けたいから獣医になった。絶対に死なせたくない。だからあの中で守ってるんだ。こいつらだって新しい家族の元に行く。お前が判断していい事じゃないよ」
厳しい言葉に葵くんは身体を震わせていた。
お兄ちゃんなんて、飛駒に飛びつきそうなほどの怒りを飛駒にぶつけていたけれど、黙って聞いていた。