幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「暗証番号をお前に覚えさせてしまったり、ベビーカーを置いていたり、お前に行動させてしまう隙を与えてしまったのは悪かった。だがお前が子猫を殺さないで良かったよ」
「にいに……」
「まだミルクしか飲めないし体温調節も上手く出来ない。こんな場所に隠していたら、朝には冷たくなってたよ」
言いたく無さそうな辛い顔で飛駒は言う。
葵くんが想像していなかった現実では、子猫は此処に放置されていたら無残な結果になっていた。
それを伝えたくなかったけれど、無茶をしてしまう葵くんに言わないといけない。
どこまで言っていいのか分からないギリギリなラインの中、私たち大人も言葉を探すしかない。
「病院に戻って、謝ろう。パパも一緒に謝ってやるからな」
「……うん」
お兄ちゃんから下ろして貰った葵くんは、私と飛駒の方を見ると深々と頭を下げた。
「にいに、みゆおねえちゃん。……ごめんなさい」
「うん。ちゃんと今度から相談してね」
「こねこも、ぼくがきめちゃだめだから、にいににまかせる。から、……はなれても、しあわせにしてあげてね」
うわぁぁぁあんと大きく泣きだした葵くんは、お兄ちゃんの抱っこを断ると手を繋いで歩きだした。