幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「ほんと、目に入れても痛くないってほど可愛い甥っ子でさえ、俺たち振りまわされっぱなしで何もできなかったんだから、二人の子どもの子育てはもっと大変だろうなあ」
夜に染まり、冷えていく風の中、飛駒に包みこまれ温かい。
言葉も体温も、瞳も、全部温かくて。
好きだから睨んでいたという飛駒が成長して、視線に気持ちを乗せてくれている。
そして私も今、その気持ちを理解できたし、同じ気持ちを共有してる幸せを感じた。
「あ、やべ。ベビーカー」
私を抱いたまま、階段の途中に倒れているベビーカーを拾いに戻る。
軽々と片手に通し私を下ろすことなくまた歩き出す飛駒を見上げる。
夜に浮かぶ飛駒の顔は、今まで見た中で一番優しくてそして真っ直ぐ私を見ていた。
「どうしたの? 俺、本気でさっきから喋ってるんだけど」
「……うん。私も本気で泣いちゃったんだけど、でも飛駒のいっつもまっすぐな言葉に、逃げちゃ駄目だなって思った」
子猫たちが小さく鳴くのを、壊さないように抱きしめながら少しだけ背伸びして、飛駒の耳に顔を近づけた。
「私も……好き。飛駒と恋人になって……いつか家族になりたい」