幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!


言った傍から真っ赤になって、恥ずかしかった。
けれど周りは暗くなっていたので気付かなかったかもしれない。

それでも蕩けんばかりの飛駒の甘い笑顔は、どの星よりも輝いていて私を優しく照らしてくれた。

「やべ。もっと早く行動しとけばこんな可愛い美結を独り占めで来てたんだって思うと悔しい」
「それは私も同じ。もっと素直になってれば良かった。ごめんね」

謝ると、飛駒は首を振る。

「謝る必要はないよ。でも今すぐ、予約させて」

そう言って、近づいてくる飛駒の顔に、幸せを感じつつ目を閉じた。
重なる唇は、温かくて幸せに包まれて、極上に甘かった。



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