幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「うわ、やっぱ疲れてる! 休みなのに嬉しそうじゃない!」
「……イケメンとルームシェアってストレス半端ないってことです」
「はー? 私が代わってあげたいっ 贅沢過ぎる」
ラーメンの汁を飛ばしながら、机を叩くのは止めてほしい。
珈琲が零れないように持ち上げて、お弁当を突いた。
「ストレスって、市井先生が勝手に意識してあたふたしてるだけですよね」
「ぶっ」
「ちょっと、珈琲撒き散らさないでくださいよ」
布巾で周りを拭いて貰いながら、せき込むのを落ちつかせる。
「いっそ、さっさと一線こえちゃえば意識しなくていいんじゃないですか?」
「い、一線って……」
「それかルールを作るとか。しっかりとただのルームシェアだと分からせるべきです。私なら取りあえず味見しちゃうけど」
つるんと麺をすすった七村先生の顔は、獲物を狙う野生動物のようだった。
……味見云々はともかく、ルールを作るのはいいかもしれない。
下着だって洗濯しにくいし。
「でも一番優先するのは」
「親と離れている葵くん」
「ですね」
それだけは同意見だったので、私たちは笑いあった。