幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
真っ赤になって飛び出そうとすると、飛駒の手が私の腕を掴んだ。
「俺は、今以上の関係を望んでいるのに、なんでそれ以下の状況にしなきゃいけないの」
「だって、恋人でもないのに一緒に住むのは」
「美結が他に好きな人が出来たとか、俺が嫌いになったら出て行くから、ちゃんと俺を見てから決めて」
信号で止まったら、今度は目線だけじゃなく私の方へ顔を向けた。
「一度だけでいいから、俺が恋人だと錯覚してよ」
「錯覚でいいの?」
「ちょっと妥協してやったの。美結が怯えてるから」
怯えてないと言いたいけど、実際に胸をじりじり焼かれるようで痛いし怖い。
「美結の戸惑う気持ちに構わず、ずっと隠してた気持ちを今さらぶつけてるのは悪いと思ってるけど、止まらないし溢れて来るんだから諦めて受けとめてみてよ」
「受けとめるって」
「嫌いじゃないなら、まずは一緒に住んで俺の事を知ってもらおうってこと」
やっぱりその話に戻るんだ。
飛駒は一歩も引かない様子だし、私は視線を泳がせた。
「今誰か好きな人がいるの?」