幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!

「いない、けど」
「じゃあ俺にもチャンスあるでしょ」
「今、葵くんが大変な時だし」

「――好きにならせてみせるから、ごちゃごちゃ理由つけないで傍にいてよ」

「は、離して!」

耳元で誘惑するように囁かれたら、流されてしまいそうで嫌になる。

怖かった奴が、急に優しくなるのは反則だ。

「焦りすぎたか。悪い」
「悪いと思ってなさそうだけど」

飛駒の顔は何故かにやにやしてる。反省って言葉を知らなさそうだ。

「だって、俺を意識して真っ赤になる美結可愛いし」

「そ、そーゆうのが意地悪なんだけど!」

顔を見られたくなくて窓の方を向く。
頬は熱くて、動悸は激しかった。

「なあ、美結」
「なに」
「今日は俺、パスタがいいな。それか和食」

逆に範囲が多すぎて困る。というか、本当にこのままでは流されてしまいそうだった。
「考えとく」
飛駒の嫌いなモノを作ってやりたかったけど、嫌いなものさえ知らない。
今まではそんな距離だったのに。


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