幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「でもさ、来る人は様々だけど、飛駒は全員に一生懸命だよ。仕事中の飛駒は格好良いんじゃないかな」
「仕事中の飛駒……」
想像できない。普段は目が怖いくせに、口説いてこようとするし、全然掴めないし。
隣に居ると胸が苦しくて、上手く顔なんて見れないし。
「飛駒ってちょっと目が怖くないですか? 目力っていうか」
「待って、敬語じゃなくていいから。俺、美結ちゃんより年下だし」
笑われてしまい、すぐに取繕うと満足したのか答えてくれた。
「怖いっていうか、魅力的なんじゃない? あの目に見つめられたら、動物だって大人しくなるよ」
魅力的……。今までの怖いって思っていた私の感情が、ストンと落ちて、空いていた穴にすっぽり嵌った。
「さっきの入院スペースの向こうが診察室と繋がってんだ。仕事してる飛駒見ておいでよ」
「邪魔しちゃ悪いから、ここでいいですっ」
「ふうん?」
ごっくんと大きく音を立てて飲みこんだ藤森さんは、さらに意地悪な顔をする。
「飛駒を知るのが、――怖い?」