幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
あんなに格好良いとは思わなかった。落ちついた声で診察してるし、普段のちょっと調子に乗った飛駒じゃないみたい。
「美結、ぼっーっとしてどうした?」
「え、別に」
「ああ。俺、格好良かった? やっぱ白衣とかスーツに萌えちゃう?」
「ば、ばかじゃないの」
前言撤回。自分で自分のこと格好良いとか言っちゃうやつは信じらんない。
「あー!」
「今度は何?」
驚いて数歩下がった私に、飛駒は大きく口を開けたまま目を見開いてる。
「べ、弁当、半分食べられてる!」
「え、うん。藤森さんが食べたよ。飛駒と交代だったんでしょ」
「ありえねえ。ちょっとぶっ飛ばしてくる」
「飛駒っ」
立ち上がった飛駒の服の裾を掴むと、拗ねたような口でむーっと黙りこんでしまった。
「……私のご飯なんて毎日のように食べてるじゃない」
「弁当は違う! しかも俺の為に作ってくれたのに」
拗ねているが、私は他の人の為に多めに作ってきていたから飛駒だけの為ではないのだけど。
なだめようと思ったけれど、さっきの真面目な獣医姿と、弁当ぐらいで拗ねる飛駒を見て、ププッと吹きだしてしまった。
「美結?」