幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!

「よーし。お前よく頑張ったな。明後日には家に帰れるからな」

飛駒がゴールデンレトリバーの頭を撫でて優しく話しかける。
体温を測ったり身体を動かしたり、当たり前なのだけど獣医なんだなあとその姿を見ていたら認めないといけない。
藤森さんの言ったとおりだった。まさに図星だったんだ。

「よし。保育器の中の子猫たちも異常なし。これなら葵も見に来れるぞ」

「可愛いもんね。きっと喜ぶよ」
はい、とコップを差し出しお茶を注ぐと、飛駒はお礼を言って一気に飲み干す。
そして一息整えてから、慈しむように子猫を見た。

「葵は小さいけど、変に頭がいいから自分を我慢してるとこあるんじゃねえかなって心配なとこあるんだよな。保育士としてはどう?」

仕事モードに戻ったのか、飛駒は子猫を見ながら葵くんのことを話しだした。

「そうだね。きっと我慢してるし、これから赤ちゃんが生まれたら、もっと我慢しちゃうと思うよ。それはお兄ちゃんや瞳さんなら分かってくれると思う」

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