小倉ひとつ。
瀧川さんは、なんというか、実に爽やかな正統派イケメンさんだ。


さらりと流した黒髪がよく似合う、理知的で穏やかで優しい、かっこよすぎるほど整った顔立ちをしている。


正面も横顔も後ろ姿も、とにかく隙なくかっこいいのだ。


ときたま男性客もふとその端正さに目を見張るほど、男女どちらから見ても美しい。


中性的な美しさではなくて、明らかに男性の顔だと分かるのに、異様なまでの綺麗さで存在感がある。


目鼻立ちは寸分の狂いもなく左右の均衡が取れていて、鼻筋は顔の中心を綺麗に通り、顔の輪郭線はすらりと細く小さくまとまっている。


薄い唇は柔らかく結ばれて、ほんのり愛嬌がある。


……そして何よりも、切れ長で黒目がちの、彼の瞳が本当に美しい。


幅が目頭から目尻まで変わらない薄い二重まぶた、くっきりした輪郭線、上向きの目尻、少し大きめの黒目。


瞳の中できらめいて乱反射する光が、潤んだみたいに彼の目をより神秘的に見せていた。


濡れた瞳のような、どこか艶やかで、軽やかで、それでいて誠実さがにじむ、視線を向けられたら引き込まれそうな、美しい黒。


——瀧川さんの目は、本当に美しい。
< 7 / 420 >

この作品をシェア

pagetop