湖都子のポエム6
ひらり……新しい生活が始まる

あなたと仲がいいのは私だけ……
そう思うと離れられなかった

あなたといるのはラクでいい

こんな私を知ったら
あなたはどう思いますか?

ずっと一緒にいてくれてありがとう
支えてくれてありがとう

でも長く続くはずがなかった
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あれから1カ月、うまくいっている。

湊に社長から連絡が来て、出かけた。家族っていいな……って、思ってた。そんな時に来客。湊の母親だった。社長の連絡は、湊を連れ出すためだったんだと……気づいた。

「湊のことをどう思っているの?このままの関係を続けていくつもりなの?」
「……それは……」
「湊を幸せにする自信があるの?湊の幸せを考えてくれないかしら?湊にも、お見合いの話があるの。あなたがいたんじゃ……」
どうして、こんないやなことばかり言う……の?でも、事実だ。あなたの言う通りだ。
「あなたは、湊に何を期待しているの?あなたの母親みたいに湊の資産が目当てなんじゃないの?」
刺すような目……
「ママは、資産目当てなんかじゃ……」
「どうだか……」
「私のことはなんて言われてもしょうがないけど、ママのことを悪く言わないで……」
「だったら、今すぐ出て行きなさいよ。もう湊にかまわないで……」
どうして、私達はあの日再会してしまったのか……なんでこんなことになっちゃったんだろう……

仕事を辞めて、この家を出ることにしたけど、行く場所はどこにもなかった。

父とはあれから会ってなかったけど、たまに会っていた兄に相談した。大学を卒業して、社会人になり独り暮らしをしていた兄の部屋に居候することになった。

「美緒、いつまでいてもいいからな……」
「ゴメンね。ありがとう……」
仕事と家を探しながら、兄と暮らす日々。これはこれで楽しい……ね。


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