湖都子のポエム6

嘘の代償


誰にも言えない秘密
嘘ついてまで付き合ってるなんて言えない

男の人があんなに怖いと思わなかった

忘れる
全て忘れたことにさてしまおう……
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彼女がいても、好きな気持ちは変わらなかった。あなたにふさわしい女になるから、私を選んでよ……

告白したけど、受け入れてもらえなかった。だけど、あきらめられなかった。会社の人達との食事会に、飲み会に……一緒に行く機会は増えた。彼女と会ってないなら、別れるのも時間の問題かな?って考えて、同僚の子達に「彼には付き合ってる彼女がいるから内緒にしようって言われたんだけど……」って、浮気していることをにおわせた。その後、同僚の子と、彼女に会いに行って、別れるようにいってもらった。これで2人が別れたら……私と付き合ってくれる……って思っていたんだ。

2人が別れたらしいって、噂を聞いた。これで告白すれば……私達つきあえるんだ。って、安易に考えていた。

2度目の告白……
「別れたけど、今も彼女のことが好きだから、付き合えない。」
「別れたなら、もういいじゃない……」
「ふざけんなよ。別れたばっかりなのに、もう何事もなかったように、付き合えるかよ。」
私より……元カノをとるんだ。
「あんな女のどこがいいのよ……」
「あんな女?なんでお前が彼女のこと知ってんだよ……」
「そ……それは……」
「お前が美緒に何かした……のか?」
「別に……」
「本当……?」

そこへ、同僚の子がきた……
「あんた達、付き合ってるんじゃなかったの?」
「そんなわけないだろ……俺には彼女がいるんだから……」
「彼女いるから、みんなに内緒で付き合ってるって……」
「何言ってんだよ。そんなわけないだろ……」
「だから、彼女に別れるように言いにいったんでしょ?」
「お前たちのせいか……美緒が急に別れたいって言ったのは……」
「それが本当なら、彼女にちゃんと話せば……」
「それができるなら、したいよ。彼女の兄貴と友達だったことを気にして、家を出た。仕事も辞めて、どこに行ったのかもわからない。」
「そ……そんな……私達は、2人が付き合ってるって聞いたから……」
「お前達のせいで、俺の人生はめちゃくちゃだ。絶対に許さない。」
「ごめんなさい……」
「謝ってすむことじゃない……ふざけんな。女じゃなかったら、殴ってやりたい……」

彼の怒りの顔が忘れられない。嘘をついていたことも、職場のみんなにばれて、居場所がなくなった。結局、恋も職場もなくした。こんなはずじゃなかった……のに……
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