PromiseRing
……いや、だから。
いいって。

「俺が送っていきたいだけだから。
……行こうか」

「……。はい」

ここの場所がどこだかわからない以上。
多賀谷社長に送ってもらうしかないわけで。
渋々自分の鞄を持って立ち上がった。


「……いろいろご迷惑をかけて、申し訳ありませんでした」

革張りシートの車の中。

……というか、なんか落ち着かなくて、シートの隅に小さくなって座る。

そんな私に多賀谷社長はくすりと笑った。

「別にいいって云ってるだろ」

「このお礼は必ず、させていただきますので」

「ふーん」

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