PromiseRing
期待を込めた目で見つめられて、添えられていたスプーンを突っ込んで一口。

……きっと、無添加の糊って、こんな味なんだと思う。

添えてあったお漬け物をおかずにして、どうにかお粥という名の糊を流し込む。

……まあ、料理ができないと思われるのに、作ってくれたのは感謝しなきゃだと思うし。

「……ごちそうさまでした。
その、いろいろありがとうございました」

「あ、いや、……俺が好きでしたことだし」

なぜか多賀谷社長は目を伏せて赤くなり。

……いや、だからなぜ照れる?

「会社まで送っていこう」

「あ、いえ。
そこまでご迷惑をかけるわけには。
最寄りの駅かバス停教えていただければ結構ですので」

私の言葉なんか無視して、多賀谷社長はジャケットを羽織り、財布やなんか準備してる。
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