PromiseRing
……ああ、きっと課長はこれを知ってたんだ。

「遅い!」

「……」

……なんで文句云われなきゃいけないんですか?
そもそも、別に待ち合わせをしていたわけでもないし。
それになんですか、その花束。

「ああ、これ?
……夕海。
俺と結婚してくれ」

 ばっちーん!
 
多賀谷社長の頬にクリーンヒットした右手がジンジンする。
完全に時間が止まっている、周囲。
目の前の多賀谷社長、も。

「なんで!
なんで私が!
あなたと!
結婚しなきゃいけないんですか!!」

あたまが痛い。
やっぱり治ったと思った体調は気のせいだったのだろうか?

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