PromiseRing
「病み上がりなんだから、今日は無理しなくていい。
さっさと帰りなさい」

「はい?」

課長はにこにこと笑いながら、私の顔を見つめてる。

……けど。
有無をいわさない迫力に黙ってしまう。

「無理しなくていいから。
今日は帰りなさい。
いいね」

「……はい」

結局。
拒否できないまま席を立つ。
エレベーターに乗ってため息。

……どうしよう。
会いたくないんですけど。
逃げる?
逃げちゃう?
 
一階エントランスに降りると、なぜか酷くざわついていた。
みんなの視線の先には抱えきれないほどの大きなバラの花束……を持った多賀谷社長。
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