PromiseRing
不安に思いながら眼鏡を探すと、その下にメモ。

“ちょっと出かけてくる。
一、二時間で戻る予定だから、夕海はまだ寝てていい。
その、まだ、つらいだろ?
飯は帰ってから、食いに出かけよう”
 
……確かにまだ、身体がだるい。
だって寝たのは夜明け近かった。
なのにもう起きて出かけてるなんて、成紀はどんだけ体力があるんだろ?
……というか、先のことが心配ですよ。

ベッドに潜り込んで再びうとうとしながら、ふと思い出して呟いてみる。

「……成紀が、好き」

これは云わされた言葉?
それとも……。


愛おしむように髪を撫でる手で目が覚めた。
瞼を開けると、そっと口付けしてくる。

「おはよう」

まぶしそうに目を細めて私を見る成紀に、そんな顔もするんだな、って驚いた。
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