旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
……ところ、が。
「……は……?」
そんな幸せなランチビュッフェから1日明けた翌日、月曜日の朝。
唖然とする私を含め、全社員十数名の目の前には封鎖された会社と1枚の貼り紙があった。
そこに書かれたのは『本日を持って当社は倒産しました』の文字。
「と、倒産って……倒産!?なんで!?」
「社長がお金や一式持って夜逃げしたらしいよ。今月の給料もいつ入るか分からないし、失業保険とかの手続きもどうなるんだか……」
「そ、そんな……」
先輩女性社員の話に、絶望しがっくりと膝をつく。
確かに、うちの会社は社員数も十数名と規模も小さく、年々売上も下がっていたし、前回のボーナスも大幅にカットされていた。
けど、だからっていきなり倒産なんて。
ど、どうしよう……いや、悩んでる暇はない。
とにかく急いで就活をして、再就職先を探さなくちゃ。
じゃなきゃ生活が出来なくなる。失業保険もあるけれど、そんなものは一時的なものでしかないし、申請などで時間もかかるし待っていられない。
家賃や光熱費もかかるし、カードの支払いもある。それよりなにより、食費がなくなる。
人の数倍食べる私は、当然食費もかかる。この会社の安月給では毎月ギリギリで貯金もない。
そんなギリギリな生活でも、会社の居心地の良さと仕事のラクさに甘えて、転職しなくていいやと甘えていた自分が憎い……!
とにかく就活を始めよう、と私はその足で求人誌と履歴書を買いに行き、早速仕事探しを始めた。