旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「玲央さん。どうしたんですか?」
「帰ってきたらノワールが庭に出たがったから。遊ばせてた」
へっへっと舌を出して駆け寄ってくるノワールに頭を撫でる。
そんなこちらを見ながら玲央さんは立ち上がり、私が開けたままだった門をそっと閉じた。
「思ったより早かったな。なにかあったか?」
「へ!?あ、いえ……」
関さんのこと……は、玲央さんには言わない方がいいよね。
一緒に食事に行ったなんて思われるのもなんかいやだし、玲央さんも関さんのことはよく思ってなさそうだし、変に気にさせるのも……いやだ。
「な、なにもないですよ。友達の都合で早く帰ることになっただけで」
えへへ、と笑って隠すと、私は玲央さんとノワールとともに家の中へと入って行った。
完全に関係ないことでもないし、言うべきことなのかもしれない。けど、ただでさえ忙しい彼に余計なことを考えさせたくないし……。
できるだけ、自分で片付けてみよう。
そう、私は私なりに関さんと戦うんだ。