旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「ありがとうございました、またお越しくださいませ」
それから二時間後。
食事を終えた私と関さんは、店員さんの深いお辞儀に見送られるように店を出た。
いくつかお店が並ぶ通りを歩くその顔は呆れたような苦笑いだ。
「……本当お前、容赦なく食べたな。金額すごいことになってたけど」
「それほどでも。ごちそうさまでした」
よほどの金額になっていたのだと思う。これまでの仕返し、と言わんばかりに「ふふん」と笑ってみせる。
「車あるし送る。もう遅いし」
「結構です。まだ電車ありますし、タクシーでもいいですし」
「そんな断らなくても……あ」
話していると突然立ち止まる彼に、どうしたのかとつられて足を止める。
そして少し驚いたように先を見る彼に、つい覗き込むように同じ方向を見ると、なんとそこにいたのは同じく足を止める玲央さんだった。
「えっ……れ、玲央さん!?」
どうしてここに!?
思わず大きな声をあげると、それまで関さんの方を向いていた視線はこちらを向いて、驚いたように目を丸くする。