旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「じゃあなんだよ。顔?役職?あ、やっぱり金?」
違う。そんなものじゃない。
この心が彼に傾く理由は、そんな簡単なものじゃない。
「いろいろです!いろいろ!」
けれどそれを彼に伝えることは躊躇われて、そう適当にあしらうと、箸を手に取り食事を再開させる。
関さんはそれ以上掘り下げることはなく、相変わらず嫌味っぽい笑みを浮かべたまま同じく箸を手にとった。
刷り込み、なんて。そうじゃない。
確かに、理解してくれたことも、言葉も嬉しかった。けど、それは玲央さんがくれたものだからこそ、感じられる気持ちだ。
誰でもいいわけじゃない。
この心にその笑顔が焼きつくのも、顔だとかお金だとか、そんなものじゃない。
そう、はっきりと言い切れる。