旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「聞きたいんだけど……玲央くんの嫁っていうのはどこにいるわけ?」
「……え?」
へ?
その問いかけにきょとんとする私に、瑠奈さんは怒ったように、目の前の高級感のあるテーブルをバン!と叩く。
「噂で聞いたの!玲央くんに婚約者ができたって!けど、そんなの信じられない!瑠奈は子供の頃からずーっと玲央くんと結婚するって宣言してたのに……ポッと出の女に取られるなんて!」
うっ……!
『ポッと出の女』、それはつまり自分だ。心臓がギクリと嫌な音を立てる。
「だから、その女が玲央くんにふさわしいか見に来たの!どこ!?」
そ、そっか……玲央さんと一緒にいても、私がその相手だとは思ってないんだ。
開口一番罵られないだけましかもしれないけれど、全く関係ないと思われるのも、それもそれでなんだか複雑だ。
けどここで『私です』とは言いづらい……というか、言いたくない。
けど、このまま玲央さんの帰りを待っていても、結局玲央さんが言ってしまうだろう。
結局バレてしまうのなら、と私は恐る恐る小さく手を挙げた。
「は?なに?」
「……わ、私、です」
「はぁ?」
きょとんとしてから、徐々にその言葉の意味を理解したのだろう。
瑠奈さんは丸くしていた目をキッと釣り上げて、立ち上がり詰め寄る。