旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「……そういえば、この部屋ってなんなんだろ」
玲央さんが『入るな』って言うから、ドアも開けず、掃除もしていない。というか存在自体忘れていたけれど……よくよく考えれば、気になる。
これだけ自由に仕事を任せる彼が、この部屋だけを見ることすら禁止する理由。
つまり、見られたくないものがあるってことだよね。
見られたくないものって……なんだろう。
実はオタク趣味でフィギュアや模型、ポスターが敷き詰められているとか?
爬虫類や虫を隠れて飼っているとか?
いや、それともまさか……大量のいやらしい本とか、DVDとか?
「……それはそれで、気になるかも」
別に玲央さんの性癖が気になるわけじゃないけど……隠すほどとなると、どんなものなのかが気になってしまう。
その気持ちに一気に負け、私は手にしていたワイシャツを脱衣所に置くと、辺りを見回し玲央さんがいないことを確認し、ごくりと唾を飲み丸いドアノブに手をかけた。
ちょっとだけ、ちょこっとだけ……。
「おじゃましまーす……」
小声で呟きながら、音を立てないようにそーっと中を覗き込んだ。