旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~



ふたりでこうして外を歩くなんて、初めてだ。

なんだかデートみたいで、歩いているだけでもちょっと緊張……。



すると、周りからはチラチラとこちらを見る視線を感じた。



「ねぇ見て、あの人かっこよくない?」

「背高い、綺麗な顔してるね」



それは、玲央さんに対しての言葉や惚れ惚れとする視線のようで、20センチほど高い位置にある彼の顔を見上げれば、それに気づくことなく玲央さんはスタスタと歩いている。



やっぱり目立つなぁ……。確かに、綺麗な顔してるし、かっこいいもんね。

姿勢もよくて、歩いてるだけで様になるというか。あんなかっこいい人の隣にどうして並以下の女が、って思われてそう。



デートみたい、なんて自惚れにもほどがある、か。

彼に対するうっとりとした視線に紛れて、私に刺さる厳しい姿勢を感じながら、つい彼の一歩うしろを歩く。



「ママ!」



その時、突然のそのひと言とともに足に誰かがしがみついた。



「へ?」



驚き足元を見れば、そこには私の足にしがみつく幼い女の子がいる。



ママ?って、私?

突然のことにきょとんとしてしまうと、髪の毛をふたつに結ったその女の子は私の顔を見上げ、人違いだと気づいたようで、徐々に顔を不安に歪ませる。



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