旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
……ところが。
いくら探せど、みずきちゃんのお母さんはなかなか見つからない。
「いないねぇ……」
1階フロアをぐるりと1周し終えた私たちは、小さなため息をこぼした。
私と玲央さんの間で両手をつなぎながら歩くみずきちゃんも、また段々と不安げな顔になってしまう。
「ママ、みずきのことおいてかえっちゃったのかなぁ……」
「えっ!?そんなことないよ!きっとママもみずきちゃんのこと探してるよ!」
慌ててフォローをしながら歩いていると、なにげなく目に入ったのは通路沿いにあったアイス屋さん。
そのショーウィンドウに飾られているソフトクリームのサンプルに、私もみずきちゃんも目を奪われる。
「わぁ、美味しそう!」
「うん!おいしそー!」
ぱぁっと目を輝かせると、みずきちゃんの左手を引いていた玲央さんからは「はぁ」と呆れたような苦笑いが聞こえた。
「……ふたり分買ってやる。なにがいい?」
「ミックス!」
目の前のチョコレートとバニラのミックスのソフトクリームを指差し、声を揃える私たちがちょっとおかしかったのだろう。
玲央さんは「ははっ」と声を出して笑って、ソフトクリームをふたつ買ってくれた。