旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「みずきちゃん、そこに座って食べよっか」
「うん!」
アイス屋さんのすぐ近く、通路の端にあるベンチに座ると、私とみずきちゃんは買ってもらったソフトクリームをひと口食べる。
「ん~……ひんやりしておいしいねぇ」
「おいしいねぇー!」
「それはなにより」
まろやかなバニラとビター感が控えめなチョコレート、どちらも甘いけれど違った甘さが口の中で溶け合ってたまらない。
おいしさに緩む顔に、玲央さんはこちらを見て小さく笑った。
「あっ、玲央さんも食べます?」
「……じゃあひと口」
差し出した私のソフトクリームに、玲央さんは顔を近づけて、小さくひと口食べた。
クリームをかじるその唇がなんだか色っぽさを感じさせて、胸をドキッとさせる。
「ん、かなり甘いな」
「あはは、ですよね」
そう笑って誤魔化そうとしてみるけれど、今更気づく。
これ、同じ部分なめたら間接キスになっちゃうんじゃ……!?
いちいち意識するようなことじゃないってわかってるんだけどさ、意識せずにはいられないというか。
でもソフトクリームだし、彼が口をつけた部分を食べないなんて無理だし……。
あぁもう、余計なことを考えるな、私!気にせずガブッといっちゃえ!
そうなんてことないフリを装い、ソフトクリームをパクッと食べた。
「ねぇねぇ、おにーちゃんたちはこいびとなの?」
「ブッ!!」
ところがその瞬間、みずきちゃんから突然たずねられたことに、私は勢いよく吹き出し、「げほっ、ごほっ」とむせ込んだ。