旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~



「いーの!私は色気より食い気!美味しいごはんと、それを食べるための稼ぎを得るための仕事さえあれば充分なの!」



ふんっ、と拗ねるように口をとがらせると、頭上ではまた彼が楽しげに笑う。

その顔が『寂しい奴』とバカにしている気がして、さらに顔を不服そうにすると、立花さんは思い出したように言った。



「あ、そういえば新作のデザートは食べたか?」

「えっ!デザート新作出たんですか!?」

「あぁ。今が旬の枇杷を使ったシャーベットだ。白ワインとはちみつで漬け込んである」



『新作のデザート』、そのひと言に一瞬にしてそれまで拗ねていた顔がぱあっと明るくなるのが自分でもわかった。



そんな私に、立花さんは笑うと近くのデザートが並ぶ冷蔵ケースからガラスの器をふたつ取り出し、私と結花の前にひとつずつ差し出した。



それは手のひらほどのサイズのガラスの器に入ったオレンジ色のシャーベット。

上に飾られたホイップクリームとミントの葉っぱが可愛らしい。



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