君が嫌い
『うわぁ綺麗ー。』


『すげぇ想像していたより全然しっかりしてるじゃん。』


『えー何その感想。普通こういうのって綺麗とかって言うもんでしょー。』


隣でブーブーと人の感想にケチをつけるお嬢様。


でも本当に驚いたんだから仕方ない。
家から歩いて20分くらいのところにある割と大きめな公園の中、イルミネーションのライトが燦々と輝く。


1本の木をツリーに見立て鮮やかな色合いで装飾されている。
他にはハート形や雑に作りこまれた形の物が目に入る。


ふと隣に目をやると、瞬きも忘れて目の前の光景を堪能しているお嬢様。


『……綺麗だ。』


『本当綺麗だよね、イルミネーションって。』


口が滑ってしまった。
彼女の姿を見て綺麗だと思ったなんて口が裂けても言えない。


『うん、そうだね。』










『勝也、あっちも行ってみよう!』


『えー、まだ行くのー。』


イルミネーションを見始めてから30分以上が経過してそろそろ飽きてきた頃、お嬢様というと依然興奮しながらさらに奥へと歩き進んでいく。

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