君が嫌い
イルミネーションのバックアップが原因なのか分からないけど今まで出会った人の中で2番目に素敵な笑顔に思えた。


『いえいえ。』


正直彼女の言った違いなんて分からない。


だけど彼女が満足してくれたと言うなら誘ってよかったと思えた。


これで今日彼女に抱いていた罪悪感からやっと解放されるような気がした。


『さてと、十分休憩も出来たことだし帰りますか。』


どっこいしょと言いながらゆっくりと立ち上がる。


『……フフ。勝也なんかおじいちゃんみたい。』


片手で口元を隠し笑っている。


『うるさいなあ。もう行くよー。』


それがなんだか小っ恥ずかしくて逃げるように歩き始める。


彼女のことだ、照れたでしょの一言は言ってくるだろう、今のうちに早足で距離を置こう。


彼女との距離を確認するため一度後ろを振り向く。


『……って何やってんだ?』


さっきまで俺が座っていたベンチでお嬢様と見知らぬ男性が何か話しているように見えた。

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