君が嫌い
遠目からでもハッキリと分かるくらい髪の色が奇抜なお兄さん。


あれは完全なナンパだな。


『……仕方ないな、まったくもう。』


そう独り言を呟き彼女の元へと向かう。





正直向かってる時から楽しそうに話していたから話しかけない方が良いんじゃないかと思って引き返そうか悩んだけど、一応今日は彼女と出掛けている身として放って置くわけにはいかないからね。


これでこの後何かあったなんて言われて俺のせいにされるのが嫌だから、仕方なく来たのは良いけど……。


『アハハ、楽しそうだろー?』


『うん!なんかそれ凄く面白そう!』


俺が立ち入る隙がまるでない。
というか、目の前に立っているはずなのに2人からは俺なんて見えていないような振る舞いだ。


『……あ、あのー。』


『あっ、ずっと勝也探してたんだよー。』


おい、さっきからずっと見てたけど君の様子から一切そんな風には見えなかったぞ。

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