ｔｏｏ ｍｕｃｈ

その後もやっぱり秒単位で返信が来た。
イラッとする気持ちを押さえながら、私は相川さんに返信し続けた。
これじゃあ、まるで修行だ。



（自分を変えるって、本当に難しいことなんだな…）



溜め息が出てしまう。



なんでこんなにどうでも良いことを送って来るんだろう？



その時、ふと、昨夜の島本さんとの会話を思い出した。
そうだ…昨夜だってそう。
特になにか重要な話をしたわけじゃない。
どうでも良い話をしてたのに、なんで島本さんはあんなに邪魔にならないんだろう？
イラッとしたことなんて一度もなかったし、逆に安心感みたいなものさえあった。



不思議だ…
島本さんと相川さん…何が違うんだろう？
って、そもそもタイプは全然違うけど…



やっぱり失敗したかな。
普通に考えたら、やっぱり相川さんとあゆ、島本さんと私の方が合ってそうな気がする。
なのに、なんでこのカップリングになっちゃったんだろう？



なんて、今更言っても仕方ないことを考えるのはやめよう！
焦らず前向きに！



『そろそろ仕事なんで、また明日ね！』



送信してから気が付いた。
今から仕事だからって言っても、『また明日』っていうのは違った。
本心が出てしまったことに、私は苦笑した。