too much
「遊園地」side美穂




「ねぇ、次はどれにする?」

私達は、ランチを食べながら、次のターゲットを話し合った。



開場と同時に入場して、すでにいくつかのアトラクションを楽しんだ。
人気のあるものはけっこう並ばないといけないけど、しゃべってたら並ぶ時間もそんなに退屈はしない。



「次は観覧車に乗ろうよ。」

「え~…観覧車は暗くなってからの方が雰囲気良いんじゃない?」

あゆの提案に、相川さんが意見する。



「私は今、乗りたい!海が見たいんだ~!」

「海好きなの?」

「まぁね!」

「そっか…仕方ないな。じゃあ、観覧車に乗って、その次は…」



やっぱり遊園地は楽しい。
これが、相川さんと二人っきりだったりしたら、気分はまた違うと思うんだけど、四人だからあんまり緊張もないし、心から楽しめる。



ここ数日は、相川さんとも割とマメにLINEもしてたし、私なりにだけど、けっこう頑張ってると思う。
さすがにまだ恋愛に前向きにとまでは思えないけど……うん、頑張れてるよ。



「じゃあ、そろそろ行こうか。」

私達は、観覧車の列に並んだ。
なんでも、日本でも三本の指に入るくらい、大きな観覧車だってことだから、景色はきっと最高だと思う。
やっぱり、観覧車は人気があって、家族連れやカップルや女の子同士のグループで長い列が出来ていた。
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