社長の甘い罠～いつしか当たり前に～ ＋ 番外編
午前はあっという間に過ぎていった。


お昼は一緒に作業をしている皆で食べに行く事になった。


長野さんと一緒に協力会社の方々と建物内にある食堂に向かう。



「長嶺さんはいつまで？」


「今週１週間の予定です。」


「俺も。一緒ですね。」



統合テストは若い社員が多いのか、年代が同じぐらいの人達ばかりだ。


会話も同年代という事もあり、話しやすく、話題も似ている。



「今日、飲みに行かない？」


「えっ？」


「懇親会も含めて。１週間も一緒に働くんだし。」



隣を歩く長野さんを見上げれば、私を見下ろす長野さんと目が合った。



「長野さん、どうしますか？」


「俺？俺は………。」


「一緒に行ってください。」



さすがに知らない人達の中に入っていくのは不安だ。長野さんをじっと見上げる。


大きく溜め息を吐いた長野さんが頷いた。



「俺も行きます。明日からは長嶺を宜しくお願いします。」



初日早々、私達は懇親会を含めて飲みに行く事になった。
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