社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
テストは順調に進み、長野さんは夜の新幹線で戻る事になった。



「長嶺、明日から大丈夫か?」


「はい。」


「まあ、電話でも何でも聞いて。」



長野さんが資料を片付け始めた。私も資料を鞄に詰め込んでいく。


他の協力会社の人達も一段落すると片付け始めた。


若手社員が6名、私だけが女子社員だ。大きな鞄を手に会社を出た。


最寄り駅にある居酒屋に適当に入り、懇親会は始まった。



「長嶺さんはいくつ?俺は25だけど。」


「24です。3年目なんです。」


「おっ、一つ下なんだ。」


「みたいですね。」



長野さんと反対側に座った協力会社のエンジニア、高田さんが話し掛けてきた。


私は梅酒を片手に目の前の料理を摘まんでいく。



「俺は26。2個上だね。」


「俺も26。」



前に座る協力会社のエンジニアの峰さん、斜め前に座る藤井さんも2つだけ上らしい。
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