社長の甘い罠～いつしか当たり前に～ ＋ 番外編

「俺は24。同期だね。」



一人だけ同じ年の人がいた。斜め前に座るエンジニアの相模さん。


やっぱり同世代の集まりだ。同期会のように話は弾んでいく。



「１週間も女性が泊まり込みなんて凄いね。」


「うちの会社は男女関係ないですから。」



長野さんも他の人達と変わらない年代。６人で色々な話をしていく。



「長野さんは可愛い後輩で羨ましい。」


「俺なんて２年目の後輩は男。」


「俺も男。若い女の社員がいると華やかな感じだよな。」


「皆さんは女性が少いプロジェクトなんですか？」



周りを見渡せば、大きく頷いている。



「私のプロジェクトはもう一人女性の先輩がいますよ。」


「いいな。」


「インペリアルウエストさんは女性が多いの？」



長野さんと目を合わせる。



「いや、偶々かな。男の方が圧倒的に多い。」


「長野さん、ラッキーだな。」


「俺もインペリアルウエストを受ければ良かった。長嶺さんと一緒のプロジェクトになれたかもしれないし。」