女の子の秘密
それは、優が、自分に何も言わないし、仕事だと言えば、聞き分けよく送り出してくれるからだ。

仕事と私とどっちが大事・・何て言われたいと思わなかったのに、寧ろそんな事を言う相手とは付き合いたくないと思っていたのに、優には言って欲しいと思ってしまった。

『我侭だな・・』

「悪い、我侭言って」

ゆっくりを抱きしめていた腕を放そうとする忍に、優がしがみ付く。

「私、今まで誰かにして欲しい事って、言った事が余り無いの
だから慣れてないって言うか・・

あれ・・何か話がずれてしまったわ
本当は、私が忍さんに隠し事をした所為で、忍さんに嫌な思いをさせてしまった事を謝らないとダメなのに」

恥ずかしそうに忍を見上げるその顔に、胸が苦しくなった。
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