こんな私にも王子様はきますっ!

放課後。
「さよなら、デブちゃん」
いつも通りクラスメイトにいわれる。
憂鬱だ。早く、涼藍きてくれないかな。
「お前たち、今日からこいつはデブちゃんじゃねぇ。俺さまの相棒、涼音だ!」
本高くんが、はっきりとした声で言った。スカッて音がした気がした。
みんな唖然と、本高くんをみている。
「はぁ〜?!」
クラスのみんなの声がハモる。
「どーゆーことだよ。」
私をいじめてるリーダーが不機嫌ながら聞いた。
「俺たち、これからお笑い芸人になるんだ。」
本高くんは今にも歌いだしそうなくらい、嬉しそうな顔でみんなに自慢した。
その顔になんだか、涙が出てきそうになる。

それから、腕を強く引っ張られて大きな建物の中に場違いのように存在している前の公園に連れてこられた。
「なに、ここ?」



< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop