イジワル社長は溺愛旦那様!?

それから洋平の勧めで、魚介の煮込み、ボロネーゼ、豆のサラダや、パンを食べた。
どれも美味しく、空腹だったので食が進む。少々だが、グラスワインも飲んだ。


(こういうの湊さんにも食べさせてあげたいなぁ……でおさすがにここは職場に近すぎてまずいよねぇ……)


頬がアルコールで少し熱い。
ちぎったパンを頬張りながら、夕妃は当然のように、湊のことを考えていた。

当然今頃会食中の湊だって、美味しいものを食べているに違いないのだが、仕事なのだから美味しさも半分だろう。


「すごくいい顔で食べて下さるんですね」
「えっ!?」


洋平が空いた皿を片付けながら、夕妃の顔を覗き込んできた。
すると朝陽がうんうんとうなずく。


「食べてるときが一番嬉しそうだもんな」
「そ、そりゃ、嬉しいけども、一番ってことはないでしょ。稀代の食いしん坊みたいに言わないでくれる?」


そうやってワイワイと話していると、入り口のドアベルが鳴った。
姉と弟の話をニコニコしながら聞いていた洋平が顔をあげてそちらに向かう。


「いらっしゃいませ。三人様ですか?」


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